デマンド

関西電力へサービスパルスの提供申請

今日は関西電力九条営業所へ、お客さんの代理で高圧電力メーターのサービスパルス申請に行って来ました。申請書はもちろん電力を使用しているお客さんの名義である必要があります。関西電力のお客様番号も記しておくと話が早くて便利です。

弊社では、以前よりも積極的に省エネに取り組む準備として、取引先企業の担当者に消費電力の見える化をご提案しています。

最近は色々な見える化アイテムが増えてきましたが、特に高圧受電設備をお持ちの企業様にとっては、デマンド値が契約電力を超えない事が一つの目標ですから、デマンド監視機器を推薦しています。デマンド監視機器にデータ収集機能が備わっている機種として、弊社は河村電器のe-Monitorをご提案しています。関西電力が提供してくれるサービスパルスの利用にはコネクタ型とCT型の2つの方式があります。特にCT方式が手軽で便利だと考えています。(関西電力の窓口の説明によるとコネクタ型は接続出来るメーカー、機種に制限があるそうです)

既にe-monitorについては導入していただいた事例がありますので、お客さんの環境下で日々蓄積されていくデータを定期的に見せていただき、分析、アドバイス、ご提案を通じて省エネに貢献出来るのを楽しみにしています。消費電力の見える化は省エネへの第一歩であり、貴重なデータの蓄積の開始です。

eモニターサービスパルス対応タイプ – 河村電器産業

今年はデマンド監視が要注目

デマンド監視の話を取り上げたばかりですが、早速面白いものを見つけてしまいました。

エネルギー管理:月額661円で利用できる、低価格なHEMS – スマートジャパン

ちょっと目を疑いたくなる金額ですが、月額661円から始められる消費電力監視ソリューションです。NTT西日本が「フレッツ・エコめがね」という消費電力見える化サービスの提供を7月17日から始めるそうです。

但し若干制限(条件)もあります。フレッツ光回線が無いとこのサービスは受けられない様です。

センサーを分電盤の主幹に取り付けて、一戸で使用している電力の総量を計測できるようにします。そのデータをフレッツ光回線でセンターに送り収集や集計を一元管理。ユーザーはPCや携帯電話、スマートフォンから参照出来るというクラウド形式のサービスになります。ソフトウェアのバージョンアップなどはクラウドサーバー側で行うので、ユーザーは意識する必要はありません。

センサーは買い取りするかレンタルするか選択できるそうですが、私の経験からするとこういうものは故障がありうるので、長く使用し続けるつもりがあればレンタルの方が無難だと思われます(故障した時に無償で交換してくれる)。

あくまでもフレッツ光回線というインフラが整っている家庭向けですので、インフラがない場合は別途フレッツ光回線を工事、契約しなくてはなりません。このあたりはNTT西日本グループの横のつながりでがっつり儲ける仕組みですね。

まずは電力の使用状況を見える化するという意味では、昨年から続く省電力の必要性からして意味はあると思います。電力使用量は通常見えにくいものですから、それを見える化することは意識づけの上でも有効です。

このサービスお手軽さではかなり優位だと思いますが、惜しいのはユーザーがクラウドサーバーにアクセスして見に行かないと無意味だという点です。その観点からするとデマンド監視という言葉は当てはまらないかも知れません。(サービスの詳細が分からないのですが、上限値を超えた時にメールが届くとかいう仕組みがあるなら一種のデマンド監視と言えるかも知れません。)

このサービスはあくまでも一般家庭に省電力を意識させるべく考えられたもので、電力使用量の明細がより細かく見られる、知りたいと思った時にアクセスして確認出来るというカジュアルな見える化と言えるでしょう。一般家庭に普及させるという意味ではこの金額を実現していることは凄いと想います。

しかしもう少し積極的な省電力を意識しているユーザーにはやや物足りないものとなりそうです。

今後、競合するサービスが続々と出てきそうですね。弊社でもデマンド監視についてのサービスを行なっておりますので、特に企業レベルでのニーズにお答えすることができます。企業という組織に属する人達が一体となって今年の夏の省電力に取り組もうとしているのであれば、デマンド監視は必須アイテムとなって来るでしょう。その人達が家庭に帰れば各家庭での省電力を意識する様になるでしょう。

電力の見える化について、ご相談がありましたら是非お問い合わせ下さい。

デマンド監視が旬です

弊社では計測業務を行なっておりますので、デマンドコントローラーやデマンド監視についての導入にも携わってきた実績がありますが、ここへ来てようやく電力使用量に関する「デマンド」という言葉が一般化してきつつあります。

デマンドとは「需要」という言葉に直訳されるわけですが、電力使用量に関して言えば、「最大需要電力」になります。電気代の計算方法は、契約によっても違ってきますが、高圧受電設備の場合は契約基本料金に直結してくる「デマンド値」が重要になってきます。

電力使用量の「見える化」の第一歩としても、デマンド監視は比較的取り掛かりやすい(コスト面でも)方法ですから、デマンドコントローラーとまでは行かなくても、デマンド監視を始めようという企業さんは増えています。
(デマンドコントローラーは、最大デマンドが発生しそうになった場合、連動して機器を停止する自動化システムです。デマンド監視は警報を発するまで後は人間が対応する訳ですから費用は安く済みます。)

弊社では、まずは「見える化」を始める事が大切だと考えています。次のステップに進む為にもまずは始めないと(通らないと)消費電力の詳細は見えて来ません。

さて、スマートジャパンさんでも下記のような記事がありました。省エネの情報や知識を分かりやすく得るにはおすすめのサイトですから、ユーザー登録して読まれると良いでしょう。ひとりひとりの省エネに対する意識は、今後ますます重要となってくると思います。

電子ブックレット/エネルギー管理:節電を1台でこなすデマンドコントローラ/節電対策の主役に急浮上BEMSの費用対効果 – スマートジャパン

電力測定の一コマ

この仕事を始めて、省エネの始まりは現状を知ることと教わりました。
確かにその通りだと思います。
一般家庭でも手軽にコンセントに差し込んで電力消費量を計測する機器がありますね。

しかし企業の規模になってくると、もっと統括的な計測による現状把握が必要となってきます。
省エネ対策をする前の状態を把握しておくことは、対策後の状態と比較する上で非常に有効なのです。

弊社では、主に冷却設備(チラー、空調機器)の電力計測を行い、機器更新や改良の基本データとしています。
なぜなら冷却設備は稼働時間が長く大きな電力を消費するため、省エネ対策の効果が最も出やすいジャンルの一つだからです。

電力の計測は、分電盤(サーキットブレーカー)、キュービクル(高圧受電装置)などで行います。
複数回路を同時に計測する事が多い為、電力を機器に分配する元で計測することが多くなります。

弊社で使用している電力計測器は現在三種類。いずれもPanasonic製のものになります。

CT設定状況

電力計測の為のCT取り付け

電力計測機-1

Panasonic電力計測器による計測風景