キュービクルの排気ファン交換
今日は、キュービクルの排熱ファンを交換して来ました。
故障で熱が中に篭ってしまいキュービクル内の温度が上がってしまったそうです。
幸い、古いファンと手配したファンの取り付け穴寸法がぴったり合ったので(もちろん測って手配したのですが)、ボルトを取り外して、網を掃除して、新品のファンを取り付けて、配線して終了。
もちろん、電源電圧の確認や、作業中のブレーカー断もきっちり行なっています。
余計なことでトラブルを起こしたくはないですからね。作業は基本に忠実に。
Kleinニッパーとペンチ
KLEIN(クライン)のニッパーとペンチを購入しました。
色々リサーチしたのですが、案の定、非常に高価だったので通常とはちょっと違うルートで購入しました。
ちょっと不安もあったのですが結果的に非常に安く(ヤフオクよりも更に安く)購入できました。
この工具の市場相場を崩しちゃうと関係者に申し訳ないので、入手方法は記しません(ヒミツです)。
購入したモデルは、KLEINが手の小さな日本人向けに作ってくれたD2000というシリーズで、D2000-8、D2000-28-8と言う型番になります。
電工工具の証である刻印もあります。D2000は非常に硬い鋼材を使っているそうなので、VA線は余裕でバッサリ切断出来ます。釘なんかも切断して大丈夫だとどこかのサイトに書いてありました。
余談ながら新品ならではの不満ですが、錆止めに塗られていたオイル(グリス?)がめちゃ臭いです。
新品の工具ってなんとも言えない工場の油だらけの場所の様な匂いがしますね。
電力測定の一コマ
この仕事を始めて、省エネの始まりは現状を知ることと教わりました。
確かにその通りだと思います。
一般家庭でも手軽にコンセントに差し込んで電力消費量を計測する機器がありますね。
しかし企業の規模になってくると、もっと統括的な計測による現状把握が必要となってきます。
省エネ対策をする前の状態を把握しておくことは、対策後の状態と比較する上で非常に有効なのです。
弊社では、主に冷却設備(チラー、空調機器)の電力計測を行い、機器更新や改良の基本データとしています。
なぜなら冷却設備は稼働時間が長く大きな電力を消費するため、省エネ対策の効果が最も出やすいジャンルの一つだからです。
電力の計測は、分電盤(サーキットブレーカー)、キュービクル(高圧受電装置)などで行います。
複数回路を同時に計測する事が多い為、電力を機器に分配する元で計測することが多くなります。
弊社で使用している電力計測器は現在三種類。いずれもPanasonic製のものになります。
Kleinニッパー
会社で働く様になってから、社長が使っていたクラインのニッパーを譲り受けました。
現場でガッツリ使われて来たので刃こぼれ若干有りでしたが、ダイヤモンドシャープナーで慎重に研いだら見事に切れ味が良くなりました。
私の目指している電気工事士さんもクラインのニッパー、ペンチ、電工ナイフ等を使っています。電工屋はヤッパリクラインなのだそうです。(だけどドライバーはあかんと聞きました)
このニッパーは、長さが20センチ以上あるので、アメリカの規格では8インチだと思います。力を入れやすいのでVA線もバッサリと切断出来ます。
本来はケーブルカッター等で切るべきなのでしょうが現場では持つ工具は少ない方が効率が良いですからね。
おんどとりJr
株式会社ティアンドデイの「おんどとり」です。ネーミングの通りなのですが、温度センサーで温度情報をデータとして蓄積してくれます。
既にモデルチェンジしていますが、データ取りには全く影響はないので古いモデルを継続利用しています。
この製品の良いところは、コンパクトでそれなりの防水性を持っており、かつワイヤレスか赤外線でデータ収集出来るところです。詳細はメーカーのサイトに委ねますが、置いておくだけで温度をメモリーの中に蓄積してくれますので、一定期間を置いてから収集に行けば、吸い上げた温度データを簡単にグラフ表示する事も出来ます。さらに無料でダウンロード出来るアプリでCSV形式に変換することも出来ます。Excelで欲しい部分だけ抜き出して解析するなど応用のアイディアは広がります。
それと比較的お手軽な金額なのも見逃せないですね。おそらく温度情報を長期的に採取したいというニーズはビジネスシーンになると思いますが、個人でも手が出せない製品では無い価格帯にあることは素晴らしいと思います。
弊社では、RTR-51Aという温度だけのセンサーを使っていますが、湿度も計測出来る機種があります。更にセンサーが細いワイヤー状になっているモデルや、パルスが取れる機種もあるので、水道の使用量なども計測出来るそうです。
RTR-5Wを使えば、インターネット経由で電子メールで警報や収集データを送らせることも可能です。実際にその様な案件も手がけていますが、手頃な価格で温度監視が出来る点ではこのメーカーの「おんどとり」シリーズのシェアは結構高いのではないかと思われます。何度か技術的な事で問い合わせをしたことがありますが、メーカーサポートも比較的良い感触です。
弊社では、空調機器の電力データを収集する際に、外気温も同時に計測するのに使うことが多いです。
暑い日は冷却効率が下がりますからね。
熱交換型換気システムの施工
スタッフ日誌初の投稿は、佐々木が担当します。
本日、神戸の方に出向きまして、熱交換気システムの施工をして来ました。
お客様の作業現場において荷締めバンドの機器を使用すると、熱で溶かして固定する時に発生する匂いが室内にこもってしまい、非常に困っているというご相談があり、作業室に換気システムを導入するという案件をいただいた次第です。
この案件のお客様において、1つ重要なポイントがありました。
作業室が冷蔵庫、冷凍庫と隣接している為、単に換気をするだけでは冷却した冷気を屋外に排気、屋外から暖かい空気を吸気してしまうので、「熱交換型換気システム」を使用する必要があった訳です。
作業室の作業机付近にダクトホースを配置し、バンドが溶ける時の匂いを吸気します。この部屋の空気は冷えている為、吸気した空気は通常より冷たくなっています。これを屋外にそのまま排出するのは非常に無駄なことです。そういう訳で屋外から吸気した空気と熱交換を行なってから排気します。完全な熱交換は不可能としても、せっかく冷やした空気をそのまま屋外に排出し、屋外の温まった空気をそのまま作業室に取り入れるよりは断然冷却が保たれます。結果的に屋外から取り入れた新鮮な空気が冷やされて作業室に取り込まれます。
Panasonicでは、「熱交ユニット」と省略して呼んでいる様です。