デマンド監視

デマンドって何?

デマンド(demand)とは、文字通り「需要、要求」という意味ですが、昨今省エネ対策でもよく耳にする
デマンドとは、電力を使用する需要家の最大使用電力のことを言います。

さらに、一般にデマンド値というと、「使用電力の瞬時値:kW」を言いますが、
電力会社との取り引きに使われるデマンド値とは、
「30分間(デマンド時限)における平均使用電力:kW(稼働負荷の平均容量)」を言います。

30分ずつの時間の区切りをデマンド時限と呼ばれ、(1デマンド時限=30分)、電力会社の取引計器に表される
デマンド値は、30分間の使用電力の2倍の値となります。
仮に、100kWの負荷を30分使用すると使用電力は50kWh、デマンド値は100kWになるのです。
(使用電力量とは、1時間の使用電力のことをいい、単位はkWh)

電力会社と電気の需要契約を結ぶ場合、1年を通して最も高い電力が発生する瞬間をデマンドとして設定し、
その数値が月々の基本料金となります。

電気料金の仕組み

電気料金は「基本料金」「電力量料金」の2つで構成されています。
電気料金の仕組み

 
【例】基本料金のしくみ(※高圧受電の場合)

各月の契約電力は、過去1年間(当月と前11ヶ月)の最大需要電力のうち、いずれか大きい値により決定します。
基本料金は、デマンド値で決定""

6月の契約電力は、過去の1年間(7月~6月)の最大需要電力のうち、最も大きい値である7月の値が適用されます。

1年間の契約電力が決まるのは、ほんの一瞬です。
そのため、普段の電力使用量と契約電力に開きがある場合は、高い基本料金を支払ってしまっている可能性があります。
基本料金は、デマンド値で決定されます。
デマンド値が下がらない限り、基本料金は下がりません。
デマンド値が上がると、基本料金が上がります。

 

この電気料金の仕組みがわかれば、ピーク時の電力を抑えることで契約電力が下がり、基本料金が削減できるのです。
基本料金が削減

 

まずは、最大需要電力を減らす 『ピークカット』から始めましょう!
デマンド監視