空圧設備(コンプレッサー)と省エネ対策
コンプレッサー (圧縮機) とは
コンプレッサー (圧縮機) とは、「気体を圧縮して圧力を高め、連続的に送り出す装置」のことです。
一般家庭ではエアコンと冷蔵庫には、いずれも「コンプレッサー(圧縮機)」という装置が共通して搭載されています。
コンプレッサーは機器の内部に組み込まれているため、一般ユーザーが目にする機会はほとんどありませんが、
さまざまな家電製品で利用されています。
エアコンや冷蔵庫をはじめ、ヒーター、除湿器、洗濯乾燥機、給湯器などの、「ヒートポンプ家電」を動かすためには
必須の装置で、省エネ化するための重要な役割を担っています。
さらに、工場などで使われる「コンプレッサー(圧縮機)」の用途は、動力、搬送、塗装、工具からブロー用に至るまで多岐に渡り、工場だけでなくビルや病院など多くの施設で使用されています。
従って、工場等での電気の省エネルギーの対策としては、コンプレッサーの電力使用量低減を推進することで、大きな省エネ改善効果を上げているといえます。
コンプレッサーの省エネ実践
コンプレッサーのこんな悩みはありませんか?
- エア量(m3)が足りない or 圧力(MPa)が足りない
- エアに水・固形物・オイル・臭いなどが混じる
- フィルター位は交換できるが、部品調達ができない
- ドレン処理はどうしたらいいのかわからない?
- 電気代がかさむ
- 騒音(dB)が気になる
コンプレッサーの省エネを推進するには、
- コンプレッサーの吐出圧力の見直し
仮に圧力を0.1MPa下げられた場合、一般的には4~5%電力消費量を低減 - 吸込空気の温度の管理
吸込温度を30℃から10℃まで低下させると、約3%省エネ - フィルターの清掃
吸込抵抗を200mmAq低下できた場合、1%程度の省エネが可能 - 空気漏れ対策
配管継ぎ手部等からの空気漏れの対策が重要
仮に、穴径1mmからの漏れ量は、圧力0.5MPaG。 稼動時間8,400時間/年とすると、年間25,704m3の漏れが発生し、
圧縮空気の単価を仮に2.2円/m3とすると、この一箇所からの漏れ金額は、年間5万7千円になります。
これだけでもかなりの電力が消費していることがわかります。
空圧設備(コンプレッサー)と省エネ対策
それはエア機器の高効率化、適正な設備と配置、機器の圧力損失の低減、エアの見直し、配管途中のエア漏れ防止など、
見なおさなければならない部分が少なくはありません。
特に生産工場などにおける圧縮エアの圧力損失は、大きなエネルギーの無駄使いとなっています。
そこで弊社では、工場でのエネルギー使用量や、不具合な部分などを調査する【省エネ診断】
調査・診断データーに基づき、実際の設備機器やシスムの導入による【省エネ改善】など、
空圧設備(コンプレッサー)や、工場全体の省エネ対策や様々な疑問やお悩みを解決致します。